バーベキューには、楽しい雰囲気と美味しい料理が不可欠です。以下に、バーベキューを盛り上げるメニューと食材、その理由をいくつかご紹介します。

注意)必ず、食材は適切に管理し、調理時には食べるのに安全な内部温度に達したことを確認してください。

もくじ

  1. ホットドック
  2. 牛ステーキ
  3. チキンウイング
  4. ビア缶チキン
  5. バーベキュープランク
  6. スペアリブ
  7. 野菜のグリル
  8. デザート

1.ホットドッグ

ホットドッグは、バーベキューの王道メニューです。手軽に食べられ、子どもから大人まで楽しめる一品です。ソーセージは焼くのも簡単なので子供たちに焼いてもらうのも良いですし、自分好みのトッピングを選べるのも楽しさの一つです。 


バーベキューグリルでソーセージを美味しく焼くための基本的な手順を説明します。 


準備と下ごしらえ

冷蔵庫からソーセージを出し、常温にします。 
グリルを予熱します。 

調理
中温・中高温ゾーンに、ソーセージ同士が密着しないように適切な間隔を開けて配置します。 
グリルにソーセージを置いたら、蓋を閉じます。蓋を閉じることで熱がソーセージに均等に行き渡り、ジューシーな仕上がりになります。 

回転とひっくり返し
ソーセージは焼き色がつくまで数分ごとに回転させます。一方の面が焼き色がついたら、ソーセージをひっくり返してもう一方の面を焼きます。
 
内部温度の確認
ソーセージの内部温度が適切に達したかどうかを確認します。ソーセージの内部温度は165°F(約73°C)以上である必要があります。
 
完成とサーブ
ソーセージが均一に焼きあがり、きつね色になったら、出来上がりです。 
ピクルス、玉ねぎなど思い思いのトッピングをパンに挟み盛り付けて、お好みのソースをかけたら出来上がりです。 
 
ソーセージは焼き時間が比較的短いため、焦がさないように注意しながら焼きましょう。お好みでソーセージをスモークウッドで燻製にすることもでき、風味をアップさせることができます。焼き時間や内部温度に注意しつつ、美味しく仕上げてください。 

2.牛ステーキ

ステーキは贅沢な選択肢で、本格的なバーベキュー体験を提供します。焼き加減や調理方法を楽しんだり、美味しいソースと組み合わせたりできます。

美味しい牛ステーキを焼くための基本的な手順を以下に示します。

準備と下ごしらえ
ステーキを冷蔵庫から取り出して、室温に戻します。これにより、調理時間が均一になります。 
表面の余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。 
肉の厚さを均一にするためミートハンマーで両面を軽く叩きます。折角の厚い肉がペラペラ肉にならないように注意して下さい。
ステーキの両面に塩と胡椒を振りかけます。ステーキの大きさに対して適切な量を使ってください。 
オリーブオイルを薄く塗り、マッサージするように全体になじませます。 

調理
ステーキをグリルの高温ゾーンに乗せます。最初の1〜2分程度は、ステーキの表面に美しい焼き目がつくようにしっかりと焼きます。 ミートプレッシャーなどがあると良いでしょう。
ステーキを裏返し、もう一方の面も1〜2分程度焼きます。 
低温ゾーンに移し、好みの焼き加減になるまで、数分間焼きます。焼き加減の目安は、指で押してみて肉が柔らかい(レア)、少し弾力がある(ミディアムレア)、しっかりとした弾力がある(ウェルダン)などです。
 
休ませる 
調理が終わったら、ステーキを焼き上げた直後に、アルミホイルで包んで約5分間休ませます。これにより、肉汁がしっかりと閉じ込められ、ジューシーなステーキに仕上がります。 

カットとサーブ 
肉の中央をカットし焼け具合を確かめてください。狙い通りの焼き具合なら適切な厚さに切り分け、お皿に盛り付けます。 もし、焼きが甘い場合はもう一度グリルに戻し焼き加減を調整しましょう。

牛ステーキの焼き加減は個人の好みに合わせて調整することが重要です。また、様々なスパイスミックスで味付けをし味の違いを楽しむのも良いでしょう。食材の内部温度が適切に達していることを確認するために食品用温度計を使用することをおすすめします。 

3.チキンウィング

フィンガーフードとして人気のあるチキンウィングは、手で食べやすく、様々なフレーバーで提供できます。スパイシーなものから甘辛なものまで、バリエーション豊かです。 

 
基本的なチキンウィングの作り方を説明します。 


準備と下ごしらえ
チキンウィングをよく洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。 
次に両面に塩と胡椒を振りかけます。お好みで他の調味料やスパイス、バーベキューラブを使用するとオリジナリティを出すことができます。 

また、時間があればバーベキューソースのマリネも良いでしょう。 チキンウィングをバーベキューソースに漬け込んで味を染み込ませることができます。数時間から一晩寝かせると風味がより良くなります。 

グリルやオーブンで調理する前に、チキンウィングに薄くオリーブオイルを塗ります。これにより、肉の乾燥を防ぎます。 

調理
チキンウィングをバーベキューグリルまたはオーブンで調理します。 
バーベキューグリルの場合、中温ゾーンで焼くことが一般的です。グリルに置いて焼き、途中で何度かひっくり返して均等に焼き色がつくようにします。
180°Cから200°C程度で約25〜30分焼くと、きつね色に仕上がります。
 
内部温度の確認
内部温度が適切に達したかどうかを確認します。鶏肉ですので内部温度は165°F(約73°C)以上である必要があります。

バーベキューソースを塗る
内部温度が適切になり、ほぼ焼きあがったら、バーベキューソースを両面に塗ります。さらに焼いてソースが絡んで風味が広がるようにします。 

完成とサーブ
チキンウィングがしっかり焼けて香ばしい香りがすることを確認したら、バーベキューグリルから取り出します。 
ハーブなどで彩りを添えお皿に盛り付けてお楽しみください。

 
バーベキューソースや調味料、調理方法を自分の好みに合わせてカスタマイズすることで、独自のチキンウィングを楽しむことができます  

4.ビア缶チキン

ビア缶チキンは、ビール缶を使って調理する独特な方法で鶏肉をグリルで焼く料理です。ビール缶を鶏の腔内に差し込むことで、鶏肉がしっとりとジューシーに仕上がり、ビールの風味がしみ込む特徴があります。また、その特異な見た目から、人気のある料理となっています。 


ビア缶チキンを作る際の基本的な手順は以下の通りです。 


準備と下ごしらえ
鶏をよく洗い、内外の余分な脂肪を取り除きます。(この余分な脂が臭みになるそうです)表面の水分をキッチンペーパーで拭き取ります。 

鶏全体に塩と胡椒を振りかけ、お好みのハーブやスパイスを全体になじませます。例えば、ローズマリーやタイム、パプリカなどが良いです。 

缶ビールを開けて約1/3を飲み、缶の上部を開けます。缶の底に穴を開け、鶏を差し込む際に骨が通るようにします。 鶏が小さいと缶が入らない場合もありますので注意しましょう。

鶏のセットアップ
缶ビールをテーブルに立てて、鶏を缶の上に載せます。鶏の脚部が上を向くようにし、脚を広げて安定させます。鶏の脚部をビール缶の中に差し込むように固定します。 

調理
バーベキューグリルまたはオーブンで鶏を調理します。中温ゾーンで焼き、内部温度が適切に達するまで焼きます(内部温度は最低でも75°C以上)。 

仕上げ
調理が完了したら、鶏をグリルまたはオーブンから取り出し、約10分ほど休ませます。休ませることで肉汁がしっかりと閉じ込められ、ジューシーな仕上がりになります。 

ビア缶チキンは、ビールの風味も多少は鶏肉に広がり、独特の調理方法で楽しむことができる料理です。 

5.バーベキュープランク

プランク料理は、バーベキューの際に木製のプランク(板)を使用して食材を調理する方法です。この方法は、特に魚介を調理する際に用いられることが多く、食材に木の香りを染み込ませることで風味豊かな料理を楽しむことができます。


プランク料理は、次の手順で行われます。 


プランクの用意
プランク(通常はシダーウッドやオークなどの木材)を用意し、水に浸しておきます。これにより、プランクが調理中に燃えずに、食材に染み込んだ香りを提供します。 

食材の下ごしらえ
調理する食材を下ごしらえし、調味料やスパイスで味をつけることができます。特に魚や肉の厚い部分は均一な厚さに切ることで、調理が均等に行われます。 

調理
プランクをバーベキューグリルの間接的な熱源の上に置き、蓋をして調理を行います。プランクは熱して燃えないように気をつけながら調理します。煙とプランクから出る木の香りが食材に染み込みます。 

仕上げ
食材の内部温度が適切に達したら、プランクから取り出します。食材の表面がきつね色に焼けて香ばしく仕上がるでしょう。 

バーベキュープランク料理は、食材に特有の木の香りを付けることで、通常のバーベキューとは異なる風味を楽しむことができる方法です。シダーウッドなどの木材は、特に魚料理に向いているとされています。プランク料理は楽しさと料理の深みを加える方法として、バーベキューマスターたちに愛されています。 

 

プランクで焼くのに適した食材は、特定の風味を楽しみたい料理に合うものが多いです。以下に、プランクで焼くのにおすすめの食材をいくつか紹介します。 

サーモン
シダーウッドなどの木の香りがサーモンと相性が良く、プランクで焼くとジューシーで香ばしいサーモンが楽しめます。 

トラウトやその他の魚
フィレや全体の魚もプランクで調理することができます。様々な魚に木の風味をプラスして、素材の美味しさを引き立てましょう。 

鶏の胸肉やもも肉
鶏肉もプランクで焼くことができます。特に鶏の胸肉やもも肉は、木の風味との相性が良く、ジューシーで風味豊かな仕上がりになります。 

豚肉(チョップやテンダーロインなど)
豚肉もプランクで調理すると、木の風味が染み込んで美味しさがアップします。チョップやテンダーロインなどがおすすめです。 

シーフード(エビ、ホタテなど)
シーフード類もプランクで焼くことで、海の香りと木の風味が合わさって楽しめます。特にエビやホタテはプランク料理に向いています。 

野菜(ズッキーニ、玉ねぎ、パプリカなど)
野菜もプランクで焼くことで、風味豊かな一品に変わります。特に繊維のある野菜は木の香りをしっかりと吸収します。 

選ぶ食材によって、プランクで焼いた際の風味やテクスチャが変わるため、お好みや食材の特性に合わせて試してみるのも良いでしょう。また、使用するプランクの種類によっても風味が異なるため、シダーウッドやオークなどの木材を選ぶことで、料理の楽しさをアップさせることができます。 

6.スペアリブ

スペアリブは肉の旨みが凝縮された一品で、バーベキューには欠かせません。しっかりと調理すれば、肉が骨から勝手に離れるほど柔らかく仕上がります。 

スペアリブを美味しく焼くためのグリルの手順を以下に示します。

準備と下ごしらえ
冷蔵庫からお肉を出し室温にします。
スペアリブの裏側にある膜を指やナイフの背で剥がします。これにより、調味料や煙がしっかりと浸透しやすくなります。 
お好みで、スペアリブの表面にドライラブを均一にふりかけます。お肉内部の水が表面に上がってくるのを待ちます。
グリルを中温程度で予熱します。

調理
スペアリブを中温ゾーンに置き、肉芯温度が安全な温度以上に達するまで焼きます。 この段階で、スペアリブに香り豊かな煙が浸透し、ジューシーな仕上がりになります。 
良い焼き具合になったら、バーベキューソースをブラシやスプーンで両面塗ります。 
グリルの蓋を閉じて、ソースを馴染ませるようにスペアリブを蒸し焼きにします。

焼き加減の確認
スペアリブの厚さにより焼き時間が異なるため、焼き加減を確認します。火を入れると肉が縮みスペアリブの骨が露出してきますので、肉が骨から離れる感じがわかります。ジューシーさを保ちつつ、完全に火を通すことが大切です。 

取り出しと休ませる
焼き加減が適切なら、スペアリブをグリルから取り出し、スペアリブをアルミホイルで包み、数分間休ませます。これにより肉汁が行き渡り、肉が柔らかくなります。 

カットと提供
骨と骨の間をカットして、個々のリブに切り分けます。 

焼き加減や調味はお好みに合わせて調整してください。

7.野菜のグリル

野菜もお忘れなく。パプリカ、ズッキーニ、オニオン、マッシュルームなどをグリルすると、野菜の甘みや風味が引き出されます。 健康的で美味しく人気があります。


以下に、定番としておすすめする野菜の特徴をいくつかご紹介します。 


パプリカ
パプリカはグリルすると甘みが引き立ち、食感も良くなります。色鮮やかな赤、黄、緑のパプリカを使用してバラエティ豊かな味わいを楽しむことができます。 

ズッキーニ
ズッキーニは薄切りにしてグリルすると、香ばしさが引き立ちます。軽くオリーブオイルやハーブを塗って焼くと美味しい一品になります。 

オニオン
オニオンをスライスしてグリルすると、甘みと風味がアップします。薄切りにすると焼き上がりも均一になります。 

マッシュルーム
マッシュルームはグリルすることでうまみが凝縮され、香り豊かになります。ホールのまま焼いたり、ステムを取り除いて詰め物をしたりするのもおすすめです。 

トウモロコシ
トウモロコシの実をグリルすると、甘さが引き立ち香ばしさが楽しめます。バターを塗ったり、スパイスを振りかけたりして味わうことができます。 
丸焼きはコーンオンザコブとしてもバーベキューの定番です。

アスパラガス
アスパラガスをグリルすると、苦味が軽減されて香ばしさが増します。オリーブオイルやレモン汁で軽くコーティングして焼くと美味しいです。 

エッグプラント(なす)
エッグプラントをスライスしてグリルすると、ほんのり甘みが引き立ちます。焼き上げることで食感も変化し、美味しさが広がります。 

これらの野菜をシンプルにオリーブオイル、塩、胡椒で調理することも良いですし、お好みでハーブやスパイスを追加してアレンジすることもできます。野菜グリルはヘルシーで見た目にも鮮やかな一品で、バーベキューメニューやサイドディッシュとして楽しまれています。 

8.デザート

バーベキューのデザートとして、フルーツをグリルすることも人気です。オレンジ、バナナ、キウイ、パイナップルやピーチなどをグリルしてカラメリゼされたり、アイスクリームと組み合わせて楽しむことができます。