今更ながら、BBQのやり方ってなんてと思いますが。

キャンプやデイキャン、お花見に部活の打ち上げ、、、様々タイミングでBBQに慣れ親しんで来て、そこそこ場数を踏んできたつもりです。楽しかった思い出ばかりですが、食事のシーンを思い返すとどれもこれも慌ただしい印象。焼きあがったそばから食べていく、焼肉屋でのいつものシーンですね。

ゆっくり食事をし、楽しんでいる感じはゼロ。食べ終わった後に呑みながゆっくりです。

「外で食事をする」目的は果たせますが、飲食を通してのコミュニケーションとして、これ本当に楽しいのか疑問がありました。乾き物とアルコールで十分かも?

日本バーベキュー協会の講習でその疑問、解決されました!本場アメリカのBBQを実践すれば食べながら、呑みながら、参加者との会話を楽しみながらBBQが出来るのです。
バーベキューをする理由はさまざまですが、「アウトドア体験」「季節のイベント」「食べ物の美味しさと風味を味わう」ことに加え、本場アメリカでは場所や設備が充実していることもあり、「ソーシャルイベント(誕生日パーティーや家族の集まり、友人とのリラックスした食事会など、人が集まる機会としてさまざまなイベントで楽しまれている)」「地域や文化の伝統(バーベキューは地域や文化の一環として重要なイベントとされています)」として、バーベキューは食事だけでなく、交流や楽しみを提供する機会として多くの人に利用されているそうです。
 
今まで慣れ親しんできたBBQ=屋外焼肉
焼き手が焼いたそばから冷めないうちに食べる、調理食事同時スタイル。

アメリカのBBQ=BBQパーティー
ホストとゲスト、調理スペースと食事テーブルが明確に分かれる、調理食事分離スタイルだそうです。調理したものをホスト側がサーブし、ホスト、ゲスト一緒に飲食します。(その間にも調理をしていますが、火の前にずっといて煮たり焼いたりするものではありません)食事のタイミングを見計らって料理を出せるようにコントロールします。そのためにメニューを考えるコース料理スタイルです。何度かバーベキュー協会が主催するBBQパーティーに参加しました。ホストもゲストも飲食会話を楽しめるコース料理そのものでした。

この記事は誰に向けて書いた記事?

この記事はこれからバーベキューを企画、開催しようとしている人の備忘録として書いています。
慌ただしくないバーベキューを実現できるようにまとめたBBQノートです。

慌ただしくない、BBQの仕方

食べている最中もさることながら、最初から最後まで慌ただしくないらない様にしたいですよね。
必要な道具、開催場所選び、食材・調味料、どの料理を出すか、誰が参加するかなど計画を立てておくとスムーズに楽しめます。 

もくじ

  1. 道具
  2. 場所選び
  3. 食材選び
  4. メニュー
  5. 事前準備と当日の段取り

1.道具

バーベキューグリル
これ無しでは始まりません。大小さまざまなものが市販されていますが、選ぶ際には、調理スタイル、使い勝手、好みに合わせて最適なグリルを選ぶことが大切です。BBQの調理では直火焼きとローストを使い分けるので「蓋付き」のものを選ぶと良いでしょう。比較的、安価で使いやすいものはチャコールグリルです。

グリルはそれぞれ異なる特徴を持っています、施設に設置してある場合は特徴を理解し利用しましょう。
以下に代表的なバーベキューグリルの種類とその特徴を紹介します。

 チャコールグリル(炭火グリル):
  特徴: 炭火を使って調理することから、食材に独特の煙や香りが付き、美味しい風味が楽しめる。
        高温で焼き上げることも可能。
  制御: 炭火の位置調整や火力調整が必要で、少し操作が複雑。
  注意点: 点火や火の管理に注意が必要で、初心者には少し練習が必要かもしれない。

 ガスグリル:
  特徴: プロパンガスや天然ガスを使って簡単に点火し、温度調節が容易。
        食材に炭火の風味はないが、快適な調理が可能。
  制御: 火力調節が簡単で、均一な温度で調理が行える。
  注意点: 炭火の風味が欠けることや、特定の温度範囲での調理制約があるかもしれない。

 電気グリル:
  特徴: 電力を使って加熱するため、屋内やベランダでも使用可能。
        温度調節が容易で、手軽な調理ができる。
  制御: 温度のコントロールが比較的簡単。
  注意点: 炭火やガスグリルに比べて独特の風味や香りは得にくいかもしれない。

 燻製グリル(スモーカー):
  特徴: 低温で長時間の燻製調理ができ、食材に深い煙の風味を付けることができる。
  制御: 燻製のための温度制御や煙の管理が必要。
  注意点: 調理に時間がかかることがあるため、計画的な調理が必要。

 ペレットグリル:
  特徴: 専用の木質ペレットを使用して、燻製や焼き加熱が可能。
       自動的に温度制御するモデルもある。
  制御: 温度や煙の調整が比較的簡単で、幅広い料理に適している。
  注意点: ペレットの種類によって風味が変わるため、選ぶ際に注意が必要。


イスやテーブル、ゴミ袋など備品
公園やキャンプ場の場合は備え付けのテーブルが使える場合は活用すると良いでしょう。
最近はアウトドアブームでイス・テーブルのセットを持っているご家庭も多いと思います、皆んなで持ち寄り調理スペースと飲食スペースを確保しましょう。スペースを分けるとBBQ時間のクオリティーが格段に上がります。
屋根がない場合に備えて直射日光・風雨からゲストを守り、食材も守るイベントテントやタープも準備しましょう。

2.場所選び

場所を選ぶ際の注意すべき点について、以下にいくつかの重要なポイントを挙げてみましょう。

法律や規制の確認: 
当該地域の法律や規制に従ってバーベキューが許可されているか確認してください。公共の場所や特定のエリアでのバーベキューが禁止されている場合があります。

許可申請の必要性: 
キャンプ場や公園などでバーベキューを行う場合、許可申請が必要なことがあります。事前に申請手続きを確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。

施設の有無: 
バーベキューグリルやテーブル、ゴミ箱などの施設が整っているか確認してください。設備が整っている場所ならば、調理や片付けがしやすくなります。ゴミは施設で廃棄してもらえるか、持ち帰りか必ず確認しましょう。

天気と風き: 
雨か晴れかと同じように、風の強さ・向きにも確認しましょう。物の飛散や風向きによっては煙や熱が周囲に影響を及ぼす可能性があるため、安全性を考慮して場所を選びましょう。

周囲の環境への配慮: 
自宅の場合は気にする方は多いかと思いますが、自宅でも周囲の環境への配慮が大切です。ゴミの持ち帰りや騒音の防止など、周囲への影響を最小限にする努力をしましょう。

アクセスと駐車場: 
バーベキューをする場所へのアクセスや駐車場の有無を確認してください。食材や機材の運搬が容易であり、駐車場が近くにある場所が便利です。

火の取り扱い: 
安全な火の取り扱いができるか確認しましょう。風が強い場所や燃えやすい地面でのバーベキューは避け、安全な場所を選びましょう。
炭を扱う場合は、忘れずに灰捨て場を確認しましょう。灰捨て場がない場合は消えたことを確認し持ち帰ってください。間違っても炭や灰を埋めたり、放置して帰らないでください。

清潔さと衛生: 
調理前後の清潔さや衛生面にも気を配りましょう。食材や調理器具の取り扱い、ゴミの処理などを適切に行うことが重要です。
汚れたお皿などを洗って良い炊事場があるか事前に確認しておきましょう。

3.食材選び

食材選びは、美味しい料理を作るために非常に重要です。以下に食材選びのコツをいくつか紹介します。

新鮮さを重視する: 
鮮度が食材の美味しさに直結します。新鮮なお肉や野菜を選ぶことで、風味や食感が良くなります。

適切な部位を選ぶ: 
肉を選ぶ際には、バーベキューに適した部位を選ぶことが大切です。焼きに適した肉や燻製に適した肉を選んでください。

マリネや下味: 
食材をマリネや下味でしっかりと味付けすることで、調理中に味がしっかり染み込みます。ハーブやスパイスを使ったマリネがおすすめです。

バラエティを考慮: 
複数の種類の食材を用意して、バーベキューを豊かな味わいにすることができます。お肉だけでなく、野菜や魚も取り入れてみてください。

旬の食材を選ぶ: 
旬の食材は味が豊かで美味しいことが多いです。季節に合わせた野菜や果物を選んでバーベキューに取り入れましょう。

適切な大きさ: 
食材の大きさを調整して一度に焼き上げることができるようにしましょう。均一な調理が美味しさを保つポイントです。

食材の相性を考える: 
食材同士の相性を考えて組み合わせることで、料理のバランスが良くなります。ソースやスパイスの組み合わせも考えてみてください。

シーズニングやソース: 
調理直前にシーズニングやソースを追加して、風味を引き立てることができます。ただし、過度に使いすぎないように注意してください。

調理時間と温度: 
食材ごとに適切な調理時間や温度を守ることが重要です。過熱しすぎないように気を付けてください。

特別な要望の考慮: 
参加者の食事制限やアレルギー、好みに合わせて食材を選ぶことも大切です。

4.メニュー

バーベキューパーティーのメニューは、肉料理やサイドディッシュ、デザートなど、バラエティ豊かな料理を提供することが一般的です。
メインには牛ステーキ、ロティサリーチキン、ポークリブを入れると良いでしょう。量と調理時間に合わせて合間にサイドディッシュ、チーズの盛り合わせやミックスナッツをおつまみに提供します。おつまみなどは参加者に持ち寄ってもらうのも良いと思います。
焼きに時間のかかるメニューの場合はグリルを複数台用意しておきましょう。
以下に、メニュー案をご紹介します。 ※グリルは2台以上を想定

①前菜:
トマトとバジルのブルスケッタ(焼かなくて良い野菜など軽い食材やスナックを提供(バーベキュー検定では焼ける前の一品と言っていました))

②牛ステーキ:
何枚か焼く場合は、楽しんでもらえるように、部位、味を変えてみましょう

③野菜とソーセージの串焼き:
野菜は旬のものに加え、いろどりを意識して選びましょう

④−1ビア缶チキン:丸鳥焼き
インスタ映えします!塩胡で焼き、プルドチキンにする時、何種類かのBBQソースで味付けをしてバリエーションを多く演出
or
④−2魚介のプランク:
BBQは肉料理の印象が強いので魚介のプランクをメニューに入れると驚かれます

⑤ポークリブ
BBQの代表格、外せないメニュー

⑥デザート:果物焼き盛り合わせ
季節を演出しやすい上、果物を焼いた時の美味しさの変化に驚きがあります

5.事前準備と当日の段取り

ホストメンバーで役割分担、タイムスケジュールの共有をすると楽に準備できます。以下に具体的な手順を示します。

事前準備

メニューの決定:
どの食材をどのように調理するか、メニューを考えましょう。お肉、野菜、魚などのバラエティを揃えると良いです。

食材の購入: 
メニューに合わせて必要な食材を購入しましょう。新鮮な食材を選ぶことが大切です。

マリネや下味: 
自宅で出来る準備は極力自宅で済ませましょう。必要な食材にマリネや下味を付けておくことで、調理時に風味が引き立ちます。

調理道具の確認: 
バーベキューグリルやトング、ブラシ、調理用具などが揃っているか確認しましょう。

ソースや調味料の用意: 
使用するソースや調味料を用意しておきましょう。必要に応じてスパイスやハーブも用意しておくと良いです。

氷や飲み物の準備: 
氷や飲み物も準備しておくことで、食事の際に涼しい飲み物を楽しむことができます。

食器やコップ: 
紙皿、紙コップは大変便利ですが、資源の無駄遣い、ゴミを減らす観点から極力 マイ皿、マイコップを参加者各自持って来てもらうと良いです。

当日の段取り

早めの到着: 
ホストメンバーはバーベキュースポットに早めに到着し、設営を始めましょう。

グリルの準備: 
グリルを点火し、適切な温度に調整します。グリルが温まるまでの時間を考慮し、早めに始めることをおすすめします。
特に炭を使う場合は火おこしの時間を含めて計画しましょう。

食材の調理: 
食材を順番に調理します。調理時間や火加減、肉の温度に注意して、食材を焼き上げていきます。
※食中毒を引き起こさないように、食材、調理温度の管理には細心の注意を払ってくだい。

料理の保温: 
調理が完了した食材は、適切な場所で保温しておくことで、温かさを保ちます。

提供の準備: 
料理を提供するために、お皿やトング、ナイフなどの用意をしておきましょう。

楽しい時間を過ごす: 
食事や会話を楽しみながら、時間に余裕を持って料理提供し素敵な時間を過ごしましょう。

後片付け: 
食事が終わったら、ゴミを片付けて場所をきれいに保ちましょう。火の消し忘れにも注意してください。